TOEICの点数を265点から660点に上げるまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
会社での昇格要件として600点を目指し、1年半の間、ほぼ毎日勉強を続けました。しかし、500~550点の壁にぶつかり、なかなか点数が伸びない時期がありました。そこで勉強法を見直し、新たなアプローチを取り入れることで、ついに600点を超えることができました。
本ブログでは、300点くらいから600点を目指す方に向けて、私の経験を共有します。990点を目指す人には参考にならないかもしれませんが、同じ目標を持つ方々の助けになれば幸いです。
本記事を読んで得られること
・筆者がTOEIC265点から660点にあげるまでの軌跡がわかる
・点数を上げる過程で、つまづいたポイントを知ることができる
(点数UPの最短ルートを知ることができる)
この記事を書いた人
サラリーマン投資家
15年以上の回路設計経験あり
うつ病から再起のため、仕事術と投資術で資産形成を目指します🔥
仕事術は、microsoftOfficeの使いこなしやセルフコントロール方法などを勉強中★投資術は基本のNISAから仮想通貨まで様々な経験、実績をこちらも勉強しながら公開します‼️
TOEICは元々265点の実力から、660点まで上げた実績あり🔤
その他、有益な情報を発信できればと思ってます💪
TOEICテストとは
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語のリスニングとリーディング能力を測定するための試験です。ビジネスや学術的な場面でのコミュニケーション能力を評価する目的で開発されており、世界中で広く利用されています。
試験構成
TOEICテストは以下の2つのセクションから構成されています
•リスニング(Listening)
約45分間、リスニング問題を通じて、聞き取る能力を測定します。
•リーディング(Reading)
約75分間、リーディング問題を通じて、読む能力を測定します。
スコア
スコアは0点から990点までの範囲で評価され、リスニングとリーディングの各セクションが495点満点です。スコアは英語力の指標として、多くの企業や教育機関で採用されています。
活用場面
•ビジネス
多くの企業が採用や昇進の要件としてTOEICスコアを利用しています。
•学術
一部の大学では入学要件や卒業要件としてTOEICスコアを求めることがあります。
•自己評価
個人の英語力を客観的に評価する手段としても利用されています。
初めてのTOEICテスト受験
私が初めてTOEICを受けたのは18歳の学生のときでした。工業系の学校だったこともあり、特に目標点数を決めず、TOEIC向けの勉強もしないまま受験しました。
校内通信では「目指せ400点」という合言葉がありましたが、今思えばそれはかなり低い目標でした。校内のIPテストを受験しましたが、当時の校内受験者の平均点は約370点程度。
私の結果は295点で平均点以下でしたが、勉強していなかったので特に気にしていませんでした(当時の結果も持っておらず、点数比率も覚えていないほどです。)
その後、学生時代にはTOEICを受験することはありませんでしたが、会社の昇格要件として600点を取る必要が出てきました。そこで2016年から社内のIPテストを3回受験しましたが、ここでも勉強はせずに挑戦しました。その結果がこちら↓↓

人生2回目のテストで360点を取得したときは、「TOEIC向けの勉強をしていないのに点数が上がっている!」と楽観的に考えていました。しかし、3回目、4回目のテストで本当の実力を思い知ることになりました。最低点は265点、ここから660点まで上がるまでの道のりを記します。
試験結果がこちら(READINGは85点と特にひどい。。。)

勉強として最初に取り組んだこと(DUO3.0)
勉強をし始めたのは2020年5月頃、新型コロナウイルスの影響で残業規制や在宅勤務で勉強時間を確保できるようになったため、本腰を入れて勉強を始めました。最初は高得点を取った友人に聞いた勉強方法を試しました。
《英単語、熟語の学習》
UO3.0
語彙力を飛躍的に向上させる英単語帳
DUO3.0は、英単語と熟語を効率よく学習するための最高のパートナーです。本、CD、単語帳の3点セットで、短期間で確実に語彙力を向上させることができます。
DUO3.0に記載されている語彙で、TOEICの600点~780点に対応しています。掲載されている単語、熟語は重複なしで英文を構成しており、暗記する価値のある英文として紹介されています。
1. 本
DUO3.0の本は、560の基本例文に1572語の重要単語と997語の重要熟語が詰め込まれています。この例文は、実際のコミュニケーションで使われるフレーズで構成されており、自然な英語表現を身につけるのに最適です。
また、各例文にはユーモアが含まれており、学習が楽しく続けられる工夫がされています。
2. CD(基礎用/復習用)
DUO3.0のCDは、見出し英文をスロースピードとナチュラルスピードの両方で聞くことができる音声教材です。耳からの学習で、発音やリスニング力も同時に強化されます。
忙しい日常の中でも、通勤や移動中に効率よく学習できるのがCDの強みです。
3. 単語帳(ザ・カード)
DUO3.0の単語帳は、重要単語や熟語を確認するための便利なツールです。ポケットサイズなので、いつでもどこでも手軽に持ち運びができ、スキマ時間を活用して学習を進めることができます。
見出し英文に出てくる単語や熟語をまとめて覚えられるため、例文の理解が深まり、より実践的な英語力が身につきます。
本、CD、単語帳は全て同じ順番やSECTION分けがされており、それぞれ、以下のように活用して勉強しました。
1. 本の活用
見出し英文を読む
まず、560個ある英文を声に出して読むことをしました。英文を自分で発音することで、英文として意味を覚えることに加えて、後々リスニング力の向上にも寄与すると考えての勉強法です。
和訳する
本には英文の和訳も記載されていますが、まずは自分で和訳をしてわからない単語や熟語を確認しました。意味を理解した上で見出し英文を改めて読むようにして、見出し英文を覚えていきました。

2. CDの活用
CDには『基礎用』と『復習用』の2種類があり、それぞれ以下の構成になっています。

基礎用CD
英語が苦手な方でも楽しく確実にマスターできるように、録音パターンが収録されています。基礎用CDを使って、意味を理解しながら繰り返し英文や見出し語を聞くことで、自然と覚えることができます。また、最初の英文はスロースピードで読まれており、初心者でも安心して取り組めます。
このCDは、家事の合間や移動時間(仕事、プライベート含む)などの隙間時間に聞くことで、学習効率を大幅に向上させることができます。
復習用CD
復習用CDには、見出し英文560個がナチュラルスピードで収録されています。本や基礎用CD、「ザ・カード」である程度英文を覚えたら、復習用CDを聞き流すことで効率よく復習ができます。
しかし、最初のうちは英文のスピードが速く感じるかもしれないため、学習の後半での活用を推奨します。(別売りのため、まずは基礎用CDを準備し、必要と感じたら購入を検討すると良いでしょう。)
3.単語帳(ザ・カード)の活用
560の英文とそれに関連する単語や熟語を1枚ずつにまとめたフラッシュカード形式の教材です。
最初は本で基礎を学び、覚えていない単語や熟語を効率的に見直すために「ザ・カード」を活用しました。公共交通機関での移動時間や仕事の休憩時間など、隙間時間に学習するのに非常に便利です。

これらのツールを駆使して学習し、復習用CDを60分聞き流すことで、560本の英文を効率的に総復習することが最終目標です。
理想的なゴールは上記ですが、私の学習方法としては、車の移動中にCDを聞き流し、公共交通機関での移動時には単語帳を見ながら学習するなど、普段では勉強できないような隙間時間を有効活用して必要な単語・熟語を覚えました。
5月に勉強を始め、まずは単語や熟語を知らないと話にならないと思い、9月の受験までDUO3.0をメインに勉強を進めました。この時、公式問題集は最後に問題の傾向を確認するために1セットだけやりましたが、400点程度しか取れませんでした。
今までの受験の最高点ではあったものの、本番でも370点と過去最高点から10点しか上がりませんでした。しかし、「すべての問題を勘で解いている感覚」から、「わかる問題が出てきて解ける問題が増えている感覚」になり、まぐれではないと感じるようになりました。
同じ勉強法でさらに進めて、10月にも受験をし、400点を取りました。この時点で、英単語や熟語を覚えるフェーズから、試験傾向を把握するフェーズに移りました。(TOEIC以外の英語の勉強で、英単語や熟語の基礎がある方は、試験傾向の把握から取り組むのも良いかもしれません。)

試験傾向把握のために始めたスタディサプリ
試験傾向の把握のため、ここからは『スタディサプリENGLISH』を使い始めました。スタディサプリENGLISHは、英語の学習をサポートするためのオンラインプラットフォームです。以下のような特徴があります
1.カスタマイズされた学習プラン
学習者のレベルや目標に応じて、個別の学習プランが提供されます。
2.幅広い教材
読解、聴解、会話、書き取りなど、多様な教材が用意されています。
3.インタラクティブな学習
ゲームやクイズなどのインタラクティブな要素が盛り込まれており、楽しみながら学習できます。
4.進捗管理
学習の進捗をリアルタイムで追跡できる機能があり、自分の成長を確認できます。
5.フィードバックとサポート
講師や他の学習者からのフィードバックを受け取ることができ、学習の改善に役立てることができます。
これらの特徴により、スタディサプリENGLISHは効果的な英語学習をサポートするツールとして人気があります。
スタディサプリの実際の画面が下記。

メイン画面では、設定した勉強の目標時間と実績、今までの勉強時間や学習回数、連続学習日数など表示されます。スタディサプリ以外の学習時間も記録できるため、英語学習を始めたらまずは無料で使って努力を記録してモチベーションを上げることもできます。
メイン画面には以下のコース選択があります。一部の機能は無料でも使うことができます。

この中で以下コースはアプリと整合しているテキストも販売されています。
①パーフェクト講義(4冊)
②パーフェクト講義・英文法編(2冊)
③実践問題集(10冊)
④実践問題集NEXT(10冊)
私は①と②は全冊、③を3冊目まで購入して使いました。アプリでも同様の内容を見れますがポイントにラインを引いたり、付箋を貼ったりできるので必要なものは購入するといいと思います。
①パーフェクト講義の冊子

パーフェクト講義では、part1~7についての試験概要、難しいポイントや学習方法が説明されています。例題を解いた上で、例題に関わる講義、問題演習の順で進んでいきます。Part1~4のリスニングについては、音声をダウンロードすることができます。
アプリの中でも講師の関先生が説明してくれているため、テキストと合わせて動画を見ることで理解度を上げることができます。
②パーフェクト講義・英文法編の冊子

パーフェクト講義・英文法では、全パートで必要な英文法の基礎を学ぶことができます。まずはチェック問題を解き、間違えた問題があれば解説講義で確認後、問題演習に取り組みむ構成になっています。
①同様にアプリの中でも講師の関先生が説明してくれているため、テキストと合わせて動画を見ることで理解度を上げることができます。
③実践問題集の冊子

実践問題集は、実際のTOEICテストの構成で1冊ごとに100問と各問題の解説が構成されています。本番の模試として活用する以外にも、各パートのトレーニングにも使える冊子で、活用方法も説明されています。
スタディサプリのアプリ、テキストを使うことで、各パート試験の概要やポイント、学習方法などを一通り勉強することができました。無料版で一部の機能も使えますが、初回登録で7日間無料でフル機能を試すこともできます。使ってみて、いいと思ったら有料プランやテキスト購入を検討するといいと思います。
スタディサプリのアプリ内で点数を記録することができます。スタディサプリを始める前の400点からの点数記録がこちらです。

600点の目標に対して、500点以上はコンスタントに取れるようになりましたが、半年以上たっても600点を達成できませんでした。スタディサプリの有料プランを1年で契約していたため、点数が伸び悩んでも勉強法を変えずに使い続けていました。
試験傾向を把握して、150点の点数UPには寄与しましたが、もう一押しのためにスタディサプリの契約が終わるタイミングで勉強法を変えました。
最後は基本の公式問題集
スタディサプリで各パートの試験傾向を把握し、問題をひたすら解いて慣れることはできましたが、600点に向けてあと一押しが足りませんでした。
そこで、最後にたどり着いたのが公式問題集でした。公式問題集7を持っており、一度は解いたものの、繰り返し解くことはせず、実力把握や試験時間間隔に慣れるためのツールとして使っていました。
ですが、公式ならではの強みに気付くのが遅れてしまい、遠回りする結果になりました。公式問題集は、リスニング音声が試験と同じ人によって話されています。公式なのだから当たり前と思うかもしれませんが、本番と同じイントネーションでリスニングの練習をすることは非常に重要です。
このことに気付くのに1年以上かかりました。ある程度やってきたからこそ初めて分かったことかもしれませんが、あと半年早く気付きたかったです。
公式問題集を使って勉強を始めてから最初の試験で575点を取り、その効果を実感しました。3か月後には655点(最終的には660点)と、短期間で点数を100点以上上げることができました。
模試形式の公式問題集は、私が受験した時点で8まで出版されており、特にリスニング部分は7と8を何度も聞き、耳を慣れさせました。
公式問題集は、1から順番にやるよりも最新のものから遡って勉強することをお勧めします。なぜなら、リスニングの読み手が定期的に少しずつ入れ替わるためです。公式問題集は、発売時の最新の読み手によって作られるため、より本番に近いイントネーションでリスニングの練習ができます。
また、当時はリスニング、リーディングそれぞれのトレーニング用テキストも発売されていたため、これらも活用し、公式問題集での勉強に注力しました。
勉強していた当時はありませんでしたが、上記の最新版も出ているので、2⇒1の順で勉強するのがおすすめです。

試験会場での席の重要性
TOEICテスト会場では、試験前にリスニングの音声確認がありますが、その時に聞こえにくいと思っても、なかなか申し出にくいものです。特に確認時は聞こえたと思っても、本番になると聞こえにくいと感じることもあります。
実際に、公式問題集を使い始めて最初のテストでは575点と順調でしたが、その後のテストでは最後尾かつ端の席になり、試験開始後に聞き取りにくいと感じました。その結果、点数が下がってしまいました。
席順は運に左右される部分もありますが、明らかに不利になるような席だった場合は、勇気を出して申し出ることで、試験を無駄にしなくて済むかもしれません。実際、655点を取った時には、再び最後尾の席でしたが、試験開始前に申し出て席を変えてもらいました。
特にリスニングは継続することが大事
655点を取った際、リスニングとリーディングの点数差からリーディング力の不足を実感しました。そこで、翌月も試験申し込みをしていたため、リーディングのみに絞って勉強を進めた結果、660点を取得しました。
リーディングは60点上がりましたが、リスニングは55点下がりました。リスニングは勉強しないとすぐに下がることを身をもって経験しました。

まとめ
TOEICテストの準備は決して簡単なものではありませんが、適切な教材と効果的な学習方法を駆使すれば、確実に成果を上げることができます。初めての受験からDUO3.0での基礎固め、スタディサプリでの傾向把握、公式問題集での実践演習まで、多岐にわたるアプローチを駆使しました。
また、試験会場での席の重要性や、リスニング力の継続的な向上が特に大切であることを学びました。自分に合った学習スタイルを見つけ、継続的に取り組むことで、目標達成に近づくことができます。
皆さんも、自分のペースでしっかりと学習を進め、TOEICテストでの成功を目指してください。これからの英語学習が充実したものとなることを願っています。
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