現代のAI技術の進展と共に、新しい職業やスキルが次々と登場しています。その中でも注目を集めているのが「プロンプトエンジニア」です。
本記事では、プロンプトエンジニアの役割や、その具体的な手法について解説します。
AIに的確な指示を出し、期待通りの結果を得るためのテクニックやコツを学びましょう。
本記事を読んで得られること
・プロンプトエンジニアとは何かを簡潔に知ることができる
・プロンプトエンジニアに求められることを知ることができる
・プロンプトの入力手法を3つ知ることができる
この記事を書いた人
サラリーマン投資家
15年以上の回路設計経験あり
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プロンプトエンジニアとは？
プロンプトとは、ユーザがChatGPTやCopilotのような大規模言語モデル(LLM：Laege Language Models)に対して適切な応答をもらうために入力する指示、命令のことです。
テキスト生成AIへの指示や命令、出した画像を伝えるためのキーワードや文章などの全てがプロンプトになります。
プロンプトエンジニアは、欲しい情報に対しての入力を考える「自然言語処理タスクを行う専門家」のことで、ChatGPTが世の中に出て以降、急速に需要が高まっています。
(今では、大企業だけではなく、一部の行政でもChatGPTの活用が進んでいます。)
生成AIの登場で、なくなる職業が囁かれる中、プロンプトの与え方によって、得られる内容や質が変わってくることから、プロンプトエンジニアはまさにこれから活躍できる職業になるでしょう。
プロンプトエンジニアに求められること
プロンプトエンジニアには、生成AIを使いこなして、欲しい情報を得ることが求められます。使いこなすためにはそもそも、生成AIで何ができるのかを知る必要があります。生成AIの代表的な活用事例をご紹介します。
文章の添削・校正
文法のミスを見つけるだけではなく、内容の改善点まで指摘をしてもらうことができます。
文章や概念の要約
長い文章でも短時間で、文字数を指定するなどの制限を入れて要約することができます。
壁打ち・ブレインストーミング
自分の考えに対しての返事をしてもらう相手役にもなってくれます。
リサーチ・論点の洗い出し
ディベート風に論点を洗い出し、表や箇条書きなどの形式を指定して出力してくれます。
アイディアの提案
SEO対策したタイトルやキーワード、広告文の生成をしてくれます。
これらの機能をうまく使うのがプロンプトエンジニアの仕事になります。
プロンプトはいわゆる「商品」の位置づけで、プロンプトそのものを売買するマーケットプレイスも存在しています。
プロンプトエンジニアリングの基本的な手法
プロンプトの入力する際に、最低限抑えるべき条件を記載します。
・用語を正確に使用する
・誤字や脱字をしないようにする
・曖昧な表現を排除する
・文章中の矛盾を避ける
・期待する結果を具体的に示す
・タスク実行に必要な最小限の情報を提供する
上記を踏まえた上で、有効なプロンプトを与える手法をご紹介します。
Shot prompt
Shot promptの「Shot」は、例という意味で使われており、例の与え方(数)によって3つのタイプが存在します。
0-Shotプロンプト
モデルに例を提示せず、初めてタスクに取り組む際に完全に新しい情報を与えます。ゼロからタスクを理解して、適切な応答を生成する必要があります。
1-Shotプロンプト
モデルに1つの例を提示して、その例を通じて学習をして応答を返します。
Few-Shotプロンプト
モデルに2つ以上の例を提示して、その例を通じて学習をして応答を返します。
ショットプロンプトをうまく活用することで、より具体的で意図に則したな結果を得ることができます。
Role Prompting
Role Promptingとは、生成AIを特定の役割やシナリオに従って使用する方法です。
例えば、生成AIが特定のキャラクター、職業、または状況に基づいて会話を行うように指示を出すことができます。これにより、より自然で関連性の高い応答を得ることができます。
例えば、あなたが医師役で生成AIに質問する場合、生成AIも医師としての役割を演じて、専門的なアドバイスを提供します。このように、Role Promptingを活用することで、生成AIの応答がより具体的で役立つものになります。
この方法は、特に教育やトレーニング、シミュレーションなどの分野で有効とされています。
Chain of Thought(CoT)
Chain of Thought (CoT) は、生成AIの一部として使われる考え方の連鎖を意味します。これは、AIが複雑な問題を解決する際に、論理的なステップや推論を逐一追っていくプロセスを指します。
例えば、ある質問に対する回答を生成する際に、AIはまず質問の意味を理解し、次に関連する情報を抽出し、最後にそれを元に答えを構築します。このように、各ステップが連鎖的に繋がっていくことで、より正確で論理的な回答が得られるようになります。
まとめ
今回は、プロンプトエンジニアとは何か、また求めれるスキルについて簡単にご説明しました。
プロンプトエンジニアは今後更に需要が拡大することが見込まれる職業です。
生成AIを使いこなすための具体的な方法については引き続き情報を発信していきますのでお楽しみに！
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